八 角 形 に ゅ ー す

2001年9月2日

聖シモン&聖ユダ
藤沢カトリック教会


目次

成長の四方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主任司祭 トーマス・テハン

教会委員会報告

横浜教区平和旬間ミサに参加して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・善行 岡村 正

+ 主の平和 アヴェマリア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・雪ノ下教会 原 理香

ボーイスカウト藤沢十六団 夏キャンプ

中高生夏のキャンプ

ランパスの活動報告を聴いて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・辻堂2区 浅野 洋子

真夏の湘南 宵を彩るガーデンパーティー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・六会 赤松 敏子 ・ 藤沢1区 阿部 隆文

アジア支援バザー

9月の主な行事

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成長の四方
主任司祭 トーマス・テハン

  今年の夏休みはいかがでしたか? 私にとっては夏休みはのんびりした日が多かったです。自分の国アイルランドに帰り、たくさんの計画をたてないで、何かいいものが出て来るのではないかと思い、神に任せました。

 ある日、コロンバン会の元の神学校に行き、私の同級生ヤコブと話をし、2人とも深い交わりを感じました。すぐに2、3時間たちました。最後にヤコブが「アイルランドにいる私たちの同級生に呼びかけ、一度外で食事をしたらいかがでしょうか」と言いました。「そうしていただけたら、ありがたい」と私は答えました。1週間ほど後に3人の同級生と一緒に食事をし、いろいろな話題について、皆、自由に話しました。同級生の1人、パトリックが「KEN WILBER」という作家の名前を紹介してくれました。パトリックにとって、KEN WILBERの考え方はすばらしくて、彼は今の生活に深い影響を受けています。同級生と食事をして、その中の一つの宝物を皆と分かち合いたいと思いました。

KEN WILBERの書いた本の一つは「 A Brief History of Every Thing」(全てのものについての簡単な歴史)です。夏休み中3分の1を読みました。日本に帰る時にも読みました。KENの考え方は、はっきりしていますが、しかし深いので、ゆっくり少しずつ読むことしか出来ないと思います。

 ケンさんはすべてのものを図のように4つに分け、十字のようです。十字の左は目で見えないところ、そして右の方は目で見えるものです。上の左は個性、右はものの世界です。下の左は我々の文化の世界で、右の方は社会の世界です。歴史の中で、この4つの世界、すなわち個性(人間の心の世界)ともの(科学的に分析できるもの)と文化(共同体)と社会とが分化されました。その4つの中で科学の方が独裁的に、ほかの3つの面に対してものとして扱っています。私たちもその影響を受けています。1つの面、あるいは2つの面を成長させ、あとの面を忘れることになりがちです。例えば、社会や文化はそのものが難しくて、霊性的に力を入れ、救いはそこから出るだろうと思いがちです。今の教会の歩みの中で、社会と文化の面について弱点があると思います。日本の司教団の「いのちへのまなざし」では、その問題を直視しております。

 科学の世界にも、文化の世界にも、そして社会の世界にも、個性の世界にも、聖霊の働きが発見されています。1つの面を無視しては、聖霊に対してもどうにもならないでしょう。

 幸いに藤沢教会では、行事中心であった行動から考え直し、個性の成長、共同体(典礼を通し)を養成し、社会(バザー・福祉団体と協力)と接触し、科学に興味(藤沢教会のインターネット・ホームページ)を持っています。4つの面が同時に成長したら、活き活きしている人間になります。神の国は、今、そのものであると思います。すべてのものは神のものだからです。



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教会委員会報告

2001年8月18日

1、静思のひととき

 心身をリラックスさせるエクササイズの後、ヘブライ人への手紙(12・1〜4)について、しばし黙想した。 

2、委員会の運営について

 委員会規約通りの運営を4ヶ月間行ってきた結果を総括し、今後のやり方を検討することにした。教会委員長・副委員長2名・ブロック代表(鵠沼ブロック長)・事務局長の5名で試行の総括・今後の提言をまとめ、9月の地区委員会で審議することにした。その結果により、来年3月まで試行を行い、必要により来年の信徒総会に規約改定を提案することにした。 

3、シャワールームの設置について

 前回の委員会で了承されたが、その後反対意見も出たので、8月26日に経過説明・討議の場を設けることにした。前回の委員会での結果は唐突との意見もあり、経過・行った場合のリスクなど詳細を説明して、皆さまのご意見を求めることにした。 

4、建物関連の3つのプロジェクトについて

1番目の「耐震診断の必要性の調査プロジェクト」については、メンバーの公募中。 2番目の「教会のメンテナンス計画の作成プロジェクト」は1番目のプロジェクトとパラに進められるように総務部中心に準備する。3番目の「将来の建築計画を考えるプロジェクト」はまず先行チームでスタートし、その後メンバーを広げることで進めることにした。 

5、その他

 おおむね成功裏に終えることが出来た。来年の開催については、ブロックの議論の結果を持寄り、12月の地区委員会で決めることにした。

 テーマを「神の働きは何処に現れているか」となった。11月18日締切りで原稿を募集するので、たくさんの寄稿をお願いしたい。

 ガリラヤ向い側の旧売店について、カトリック障害者連盟・救急の会より使用したいとの申出があった。現在ガリラヤの倉庫に使っていること、エアコン・水回りなどの補修が必要なことなどの課題があり、関係者で検討することにした。

 今年の敬老会について、400名に案内をしており、参加状況によっては聖堂を使うことも考えている旨報告があった。

 6月の試行について、8月5日に意見交換を行った。結果を典礼部でとりまとめ、今後の方針を提起するとの報告があった。

 韓国に帰られた李神父様より、「藤沢教会の皆さまへ」として記念品を頂いた。センターに飾ることにしたとの報告があった。



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横浜教区平和旬間ミサに参加して
善行 岡村 正

「罪人を、その内に抱きかかえる教会は、常に聖化されなければならない」

 梅村昌弘司教が、説教の中で紹介されたヨハネ・パウロ2世教皇のことばが、私の心の中に今も響きわたっています。

 教皇来日20周年を迎え、片瀬の湘南白百合学園小学校体育館で開かれた今年の、横浜教区平和旬間の集いは、1200人余の教区信徒が参加しました。

 その「平和−交わりとしての教会をめざして−」という主題の中に「平和をつくる者は幸いである。その人は神の子と呼ばれる」という一句が鮮やかに浮かび上がります。

 ローマから駆けつけられた濱尾文郎大司教は私たちの世界でやむを得ず移住、移動しなければならない人々の司牧という教皇庁の仕事でもう3年間働いて来られました。

 絶えず発生する難民ばかりでなく、国家を持たないロマ人やクルド人たち、そして仕事として移動し続ける船や航空機などの乗務員たち、その人たちの往来する港や国際空港などに発生する問題。行政では対応できない、その人たちの身の上に降りかかる困難に対して、その傍らに立ってその人たちを支え世話をする。カトリック教会の人たちが司祭と共に働いているその状況と、その中で痛切に感じられた必要を、濱尾大司教はユーモアを交えながら淡々と話されました。

 それは梅村司教の説かれた、わたしたちの目指す「交わり」がどんなことであるかを具体的に表していました。「平和」を目指す活動こそが「交わり」であり、それを妨げるのは、引き合わせに応えようとせず、己の内に留まろうとする私たちの傾向であると。

 そして、引き合わせを通して私たちに望まれる「交わり」に顔をそむける私たちのこの傾向こそが、「罪」といわれていることであろうと、話を聴きながら思いました。

 引き合わせを通して望まれる「交わり」に応えなければならない理由は、わたしたち自身の中に見つけることは出来ないでしょう。 それは私たちを限りなく超えるかなたから私たちのところにやって来るからです。

「交わり」から、今までの私たちを超えて変わろうとする姿勢を取り去れば、もはやそれは「交わり」ではないのでしょう。

「わたしの名によって集まる」というイエスの言葉に今こそ注目したいと思います。

 私たちががそれぞれ、「交わり」に応えられない理由を己の内に見つけ、それに留まるなら、私たちは創造を失うでしょう。

「グローバリゼイションそれ自体は悪くありませんが、生きられなくなっている人たち、貧しい人たちに心を向けようとしないやり方が悪いのです」と濱尾大司教は言われましたが、わたしは「陽の当たる場所を占めているということが、世界の簒奪のはじめである」 という言葉を思い出しました。



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十 主の平和 アヴェマリア
(横浜教区平和旬間ミサより)
雪ノ下教会 原 理香

 この日、普段めったに会えない友達と平和旬間ミサに与り、昼食を一緒にとりながら深い分かち合い(特に人に細かく言えなかった弱さ)を互いに受け容れ合えたことを、また平和な心で1日を過ごせたことを神に感謝します。

 それから、ミサの中で抱えていた心のとらわれから解放されて回心することが出来たことを神に感謝しています。(自分が所属している教会の神父様を通して神様に愛されていることを気付かせてくださったことを感謝します)

 そして濱尾大司教様を通して見ることの出来たキリストの愛を感謝します。

 濱尾大司教様は午後1時半から3時まで湘南白百合学園の小学校の体育館で講話をされました。世界の現実をご自分が体験されたことを通して飾りなく、けれど温かく話してくださいました。

また、「違うからこそ必要である」ということを見る目を持つ大切さを教えてくれました。

 目は、足がないと移動できない、
 足は、目がないとカベにぶつかる。
 多様性による一致のもたらす豊かさ。
 異なるということは平和を損なうものではないこと・・。

 共同体の1人の人が受けた恵みは、キリストの神秘体の一部である私が受けた恵みである。ということを見ることの出来る信仰の目を持つ大切さなど・・。

 こんなにまじめな話の中にもユーモアがいっぱいあって、ほとんどの人が大笑いしていました。

 後から聞いた話なのですが、濱尾大司教様はこの日、お昼から体の具合いが悪かったのだそうです。けれど最後まで質問にも応えられました。講話の後、すぐに病院に行かれたそうですが、その時はかなり具合は悪かったそうです。

 この話を聞いて「友のために生命を捨てること、これ以上の愛はない」という言葉がすぐに浮かびました。

 集まった私たち一人ひとりを心に容れてくださった大司教様を通して、神様の私たち一人ひとりに対する無条件の愛が見えました。

 神に感謝 !



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ボーイスカウト藤沢十六団 夏キャンプ

ビーバースカウト(小2)工藤 高弘(辻堂1区)

 7月21日から23日まで、キャンプに行った。

 21日は、なるさわのふじ山はくぶつかんやひょうけつに行き、夜はムササビかんさつをした。22日は、川あそびや池の生き物かんさつをして、はんごとにバーベキューをして、そのあと、スタンツのれんしゅうをして、キャンプファイヤーをした。23日はマツボックリで工作をして、帰った。

 ハイキングは中止になったけど、とってもたのしい3日間だった。

 ふじ山にいつかのぼってみたい。

 

カブスカウト(小5) 水谷 惇 (藤沢1区)

 ぼくは、7月20日から23日まで、カブスカウトのキャンプで山梨県都留市の宝の山キャンプ場に行った。1日目は用事があり、開所式と野外ミサの後に到着し、工作をした。夜には、きもだめしをやり、その後に星の観察をした。2日目は約1800メートルの三ツ峠山に登り、夕食の後、森にムササビ観察に行き、初めて本物のムササビを見て、感動した。3日目は朝、鉱山探検に行き、光る石を拾った。昼からは、16団でバーベキューをしたり、ライトスタンドを作り、夜は60人でキャンプファイヤーの火を囲んだ。最後の日は、技能大会、川遊びの後、そうじをし、閉所式をして、教会に帰って来た。

 一番思い出に残ったのは、キャンプファイヤーだ。短い時間で練習したスタンツを、みんなが喜んで見てくれたことに達成感を味わった。残念だったことは、工作の宝箱が完成できなかったことだ。

 ぼくは今年秋にボーイ隊に上進するが、このキャンプで得たたくさんのことを忘れずに立派なボーイスカウトになりたいと思う。

 

ボーイスカウト(中1) 清水 拓洋

まず一番印象に残っているのは、キャンプファイヤーだ。おもしろい出し物があって、参考になった。とりわけおもしろかったのが、岡田上級班長の班の出し物の劇で、宝探しの劇だった。歌やクイズよりは、やはり手間をかけているだけあっておもしろかった。

次に印象に残ったのはバーベキューだ。肉もいっぱい食べられたし、大好きな玉ねぎをいっぱい食べられた。それに洗い物がないのが一番うれしかった。

そしてムササビツアーを楽しみにしていたけど、思っていたよりつまらなかった。ムササビが飛んでいるのは一回見ただけで、あとはあまり見えなかったからだ。

くやしかったのが、貧血でハイクに行けなくてずっとテントサイトで待っていたことだ。その時食べたそうめんはうまかったけれど、あまりおもしろくなかった。

今回のキャンプは、おもしろくもなかったしつまらなくもなかった。ハイクに行けたらもっと楽しかったと思う。

 

ベンチャースカウト(高3)平井 敏之(藤沢2区)

今回の夏季キャンプで、私達ベンチャー隊は奉仕隊として、本部テントの設営、撤収、各隊のアシスタント、キャンプファイヤーの進行役など、様々な面で活躍しました。3人のベンチャー隊員の内、初日から参加したのは私だけで、かなり負担のかかる立場でしたが、とても内容の濃いキャンプとなりました。

さらにベンチャー隊では、団キャンプの後、もう1泊して、富士登山を実施しました。車で5合目まで行き、夜9時から登り、頂上に着くころ、丁度日の出を見ることができました。高校最後の夏に、日本の一番高い所で日の出を見れたことが、何より大事な思い出になったと思います。この感動と達成感は、多分一生に一度しか味わえないものだと思うので、後輩スカウト達にも是非一回は登ってもらいたいと思います。

 

以上の通り、スカウト達の受け止め方は年代、個性に応じて様々ですが、休暇明け早々参加頂いたテハン神父様の言葉をお借りすれば、豊かな自然の中という「聖なる地」で、それぞれにふさわしい「宝」、一生の体験を頂くことができたと思います。

このように夏キャンプを成功裡に終えることができましたのも、当団活動に対する教会の皆様のご支援、ご理解のお蔭と感謝申し上げております。

当団では、入団説明会を9月16日(日)11時より202号室にて予定しております。幼稚園年長以上のお子さん・お孫さんのご関係者はお誘い合わせの上、是非お越し下さいますようご案内申し上げます。(岡田[藤沢1区]24‐4161、山岸[藤沢3区]84‐5330)



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中高生夏のキャンプ

藤沢2区 高2 渡辺 未来

 私達中高生会のメンバーは、7月27日から7月29日の2泊3日で箱根にある、パウロ会の修練所という施設をお借りしてキャンプをしました。1日目はその施設で昼食を取った後、バスで芦ノ湖まで行き遊覧船に乗りました。遊覧船は、その階ごとに見える景色が異なり、風もとても気持ちよくて、爽快な気分でした。

 夜はカレーを作りました。みんなで作って、みんなで食べたので、いつもとは少し違うおいしい気分になりました。またその日はティム神父様と辻垣リーダーのお誕生日会をするため、ごミサを捧げていただいた後、みんなで書いたカードとケーキをプレゼントして、1日目は終了しました。

 2日目は、朝食を取ってすぐに、おにぎりを作って、ハイキングに行きました。ロープウェイで駒ヶ岳に登り、大涌谷を目指して行きました。途中、こっちでは決して見られない、きれいな花やこけをたくさん見ることが出来、とても貴重な体験をすることが出来ました。4時間位かかって、やっと大涌谷につきました。着いて食べた温泉卵はホントにおいしかったし、そこで食べた卵ソフトクリームもおいしかったです。帰りは、またロープウェイで下山し、芦ノ湖で降り、また遊覧船に乗りました。私は思いがけずにいたウルトラマンと握手できて、うれしかったです。

 遊覧船を降りてバスに乗り、施設に着いたのはすでに4時頃でした。(私は用事があったので、5時頃にはみんなより早く箱根のキャンプを終えました。)私にとって今回のキャンプは“楽しかった”だけではなく、“めちゃめちゃ楽しかった”キャンプになりました。

 最後になりましたが、キャンプにつきそってくださった、ティム神父様、宮内リーダーをはじめとするリーダー方、楽しいキャンプをどうもありがとうございました。

 また来年もよろしくお願いいたします。

キャンプリーダー善 行 辻垣  篤

 2日目、夜、芦ノ湖へ行った後、バーベキューの用意をしながらお風呂に入りました。小雨の降る中、バーベキューを食べ、花火をやりました。花火はとてもきれいでしたし、バーベキューもおいしかったです。 

 3日目は、朝、岳野リーダーが本場イタリアで修行してきた料理を残り物で作ってくれました。とてもおいしく、朝食にはもったいないぐらいでした。それから施設の掃除を行い、2時頃施設を出て、4時頃教会につきました。



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福祉部主催講演会
ランパスの活動報告を聴いて
辻堂2区 浅野 洋子

 私たちは普通、体調が悪くて、家族や友人が入院しているなど、一人一人違った状況の中で不安を抱えながら病院の門をくぐるのではないでしょうか。また一寸手を貸して欲しいけれども看護婦さんは忙しそうだからと遠慮してしまう、誰に尋ねたらいいのか分からなくて戸惑った、こんな体験は誰にでもあるのではないでしょうか?

 そんな時に優しい笑顔で静かに助けて下さる方がいたら、どんなに嬉しく慰められることでしょう。

 7月20日 (日) の9時30分ミサの後、福祉部主催でボランティア会「ランパス」の活動についてのお話を伺うことができました。「ランパス」とは、ラテン語で灯 (ともしび) を意味し、失明した方への奉仕の集まりから、1988年1月16日に会として発足した病院ボランティアのグループです。

 二俣川教会の2人の信徒の方から始まり、今では7つの教会 (二俣川教会、山手教会、保土ヶ谷教会、磯子教会、末吉町教会、金沢文庫教会など )へと協力者が広がり、またボランティアに関心を持って下さった近隣の方々と共に男性も含め200名程が21のグループに分かれて、「聖マリアンナ」「県立ガンセンター」「横浜市大」2箇所「横浜市脳血管センター」と、5つの病院で奉仕活動を続けておられます。

 必要とされるところから次々に生まれて来たその主なものは、

会の責任者の二俣川教会椎野悳子さんは「ランパスの会」の方々はマザーテレサの祈りを大切にしていて、「活動を始める時にはまず祈って、自分の気持ち整え、『自分の手と足と声と心を捧げたい』という、この心で仕えさせていただいています。よろしかったら今日一緒にお祈り下さいますか」と、お祈りに招かれた後、話を始められました。

『主よ私をお使いください』

        マザー・テレサ

主よ、今日一日
貧しい人や病んでいる人を助けるために
私の手をお望みでしたら今日、私のこの手をお使い下さい。
主よ、今日一日
友を欲しがる人々を訪れるために
私の足をお望みでしたら今日、私のこの足をお貸しいたします。
主よ、今日一日
優しい言葉に飢えている人々と語り合うため私の声をお望みでしたら
今日、私のこの声をお使い下さい。
主よ、今日一日
人は人であるという理由だけでどんな人でも愛するために私の心をお望みでしたら
今日、私のこの心をお貸し致します。

 ボランティアの難しさは、

 この3つがうまくかみ合わなければ必要の無い存在となります。特に病院のボランティアはどこまでも平和な人によって成り立ちます。その人自身の自主性に委ねられ、仕えることによって、仕えることの喜びを自分で感じ取っていかなければならない活動です。配慮と責任と尊敬そして、ある程度の知識が必要です。愛を持って忍耐を持って、待つことのできる人によって成り立っています。自己中心的な人が1人でもいれば、周りを動揺させるもとになりますが、自立した善意の謙遜な仲間は皆をとても優しくして下さいます。このような仲間が集まって、患者さんの側に立っております。奉仕とは自分でもよくできないミステリーです。「奉仕とは、私たち人間を結びつける、生命称賛のミステリーの経験である」と書いてあるのを読んだのですが、全くその通りだと最近実感できるようになりました、と自分自身の心にも深く刻みつけているかのように話されたのでした。

 たくさんの心を打つことばが椎野さんのなによりも明るく優しい笑顔と信仰心に溢れた人柄を通して心に熱く響いてきました。

 ご一緒にいらして下さったお二人のランパスの会員の方からも、活動報告と体験を通しての、心に響くお話を聞かせていただきました。

 露木真実子さん (二俣川教会)

 いつも充実している訳ではないけれども、次に行くのが嫌だと思ったことは一度も無い。人と人との出会い、そして何かをしてあげられる“時”が与えられたことが喜びとなって私に返ってきているように思うのです。

 

 戸田静江さん (保土ヶ谷教会)

 102歳という老人の生き様の中に、人間がひとりで生きて行く可能性の素晴らしさを見せて頂いた思いがする一方で、「歳を取るということは本当に残酷なことです」と仰る老人の苦しみの中にキリストの苦しみを見せていただいた。このような苦しみをお持ちの方に接する時、何もできない無力さを感じているが、厳しい現実を抱え、苦しみを抱いて生活している人が近くにいることを心に留め、私にできることがあるとすれば、側にいること、祈ることだと思っています。このような出会いを通して私自身が支えられ、エネルギーをいただいていますが、キリストの仕える生き方に、このことを通して近づいて行きたいと思うのです。

 この後、3つのグループに分かれて感想などを話しあいました。

 私はこの講演会をとおして、キリストの生き方に倣い、応えようとする生き方の素晴らしさを見せていただきました。そして、キリスト者とは、 愛とは、生き方とは、私の隣人は誰? と多くの宿題もいただきました。  



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真夏の湘南 宵を彩るガーデンパーティー
六 会  赤松 敏子
藤沢1区 阿部 隆文

 灼熱の陽光も弱まって西の山並みに沈み、夕闇に飾り提灯の灯火が映える頃、夏の恒例ガーデンパーティーの幕が、ティム神父様の開会を告げる若々しい声で切って落とされました。

夕刻聞こえた遠雷も、教会と知って過ぎ越したか、薄暮の涼風が吹き抜けていきます。

ベテラン魚津さん、若手のしらふじゆきさんの名調子で、まずはお子さまタイムのビンゴゲームから。若人のアシストで用意の賞品も次々と。ティム神父様も熱心にカードと番号のにらめっこ。祈りの庭では花火に興じる親子連れ。子どもたちの歓声があちらでもこちらでも。

 料理の方は、主力女性部隊は藤沢名物ベトナム春巻きをはじめ、新たな試みのピザ、ちらし寿司に冷やっこ。壮年部も負けじと十八番の焼きそばにいそべ焼き、アルコールは生ビールにワイン、ソフトドリンクにフィリピンマンゴジュース、仕上げは中高生のアイスクリーム。外国人・日本人入り交じってのなんでもござれの格安合戦。時代の流れは変革、デフレに国際化。教会のアジョルナメント・現代化の波はガーデンパーティーにも及んできました。

 そうこうするうちに番数も取り進み、本格派アトラクションが開幕。まずは岡田エリサ先生の教室の生徒さん達のフラダンス。これが衣装といい、踊りといい、文字通り玄人はだし。十数名の出演者には小さな女の子も5人混じり、技巧と新鮮さを兼ね備えて観客席から感嘆の声しきり。続いて本日のハイライトシーン、タンタンタターン。タップの響きも心地よく、慶應湘南キャンパススペイン舞踏部によるフラメンコが登場。鍛えた技の連続で、こんなのをロハで観ていいのかしらと気が咎めるほど。最後は見習いの人も入って大勢になりましたが、ふと見るとアレンジ役の松尾さんの、相当踊り込んだなあと思わせる姿も踊りの輪の中に。 さすが演技派ですね。大小教区の藤沢ならではの人材の豊富さが実感されました。ともあれ、これでは来年からのガーデンパーティーはこのハイレベルを維持できるのかしらと、心配になるほどのデキでした。

 一息ついて最後は恒例のリディアさんのサルサ。飛び入りのチャンピオンの名演技に続いて、全員で踊りあかす予定が、やっぱり日本人は内気なんですね。ちと人数が足りず苦しかったのが心残りでした。

 

 今年のガーデンパーティーは主催者の1人婦人部長が欠員になってしまうという思わぬ事態で準備は多難な船出になりましたが、それを逆手に女性陣の盛り上がりもあり、教会仲間が集い、楽しいひとときを過ごすという趣旨は生かすことが出来ました。来場者の顔ぶれを見ていると、いつもの顔ぶれ以外にも、普段来られない方、通りすがりに立ち寄って下さった方もかなり見られ、教会に馴染んでもらえるひとつのよすがになったようです。かっての主任司祭があるとき仰いました。「教会は楽しい場所のはず。楽しい雰囲気の中でお互いが顔見知りになり、そこから教会共同体が始まるのです。」と。

 昨年まで2年間は「国際屋台村」と銘打って、外国の方に中心にいてもらうことに重きを置いてきました。今年は、殊更「国際化」を標榜すること自体むしろ時代に後れをとることにもなる。真の国際化は外国人・日本人が入り交じり、攪拌して協働すること、とのコンセプトのもとに取り組みました。

 新機軸としては、準備を簡素にしてお手伝いに多くの方に参加してもらいやすくする狙いから、品目も準備工程も絞って簡素化し、また誰でも気楽に来て楽しんで頂ける価格設定ということで100円、150円中心の単価を設定しました。

 まま言われるご近所とのことも、ここ数年継続して事前にご近所を一軒一軒お訪ねし、ご挨拶して快く受け入れて下さるようになり、地道な努力の積み重ねが実って教会の地域社会との調和というテーマに全きを得ていることをご報告いたします。

 1週間前の台所のゴキブリ駆除や大量の皿洗いから始めて下さった女性の皆さん、ありがとう。当日朝から夜遅くまで炎暑の中で汗を流して下さった壮年の皆さん、ありがとう。素晴らしい演しものを用意して下さった松尾さん、魚津さん、音響の効果を出して下さったボーさん、ありがとう。

 アトラクションのアシスト、最後の片づけにも一肌脱いでくれた若い人たち、ありがとう。名物春巻きの中心になって下さったキムさんはじめベトナムコミュニティーの皆さん、ありがとう。サルサで盛り上げて下さったリディアさんはじめラティノスの皆さん、マンゴジュースやサルサで頑張ってくれたキャンディさんはじめフィリピンコミュニティーの皆さん、ありがとう。

 そして、来て下さいましたすべての方々、ありがとう。

 また来年のガーデンパーティーでお会いいたしましょう。



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バザー報告 第2回
アジア支援バザー
−藤沢からアジアを想い、アジアの友へ−
   2001年度バザーコミッティー

 福祉活動は教会の命です。社会に貢献する教会である事が私達の願いです。

 私達の住むこのアジアでは、色々な国で支援を必要としています。

◇ アジアで最も傷つき、その傷を癒すために時間の掛かる カンボジア
◇ 独立をしつつあるアジアで最も若い国    東チモール
◇ 自然災害が最も多い フィリピン

ご縁があって、今年のバザーは「カンボジア国バタンバン地域の福祉基金に」と致します。皆様のお力を1つの目標に向けていただきますよう、よろしくお願いいたします。

 このバタンバン使徒座司牧区は山岳地域で、内戦時の地雷が300万個も残っており、毎月100人余が犠牲となっている事(主として薪取りの女性と子供達)。ベトナム奥地の川では漁師の方々が戦後に故あって川を遡上され、この地に水上生活を余儀なくされている事。クメールの方々、ベトナムの方々に分け隔てなく衛生・医療・教育活動を行うカトリック教会が頼りにされている事。この方々との出会いを神に感謝いたします。バザーは例年のように衣料品、日用品、食料品、手芸品など、役に立つ物を揃えたいと思います。また、子供さん達に楽しい催しも計画して参ります。ご近所の方やお友達を誘って藤沢カトリック教会のアジア支援バザーを成功させてくださいますよう、宜しくお願いをいたします。

   バザー開催日時

       10月28日(日曜)
    9時半から14時半



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9月の主な行事

7(日)初金ミサ・初金の集い

14(金)敬老会 午前11時30分より

15(土)横浜教区一粒会大会

16(日)国際ミサ 午後1時

24(月)秋分の日 彼岸ミサ 午前10時



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