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八 角 形 に ゅ ー す

2007年2月11日

聖シモン&聖ユダ
藤沢カトリック教会


目次

ある母と子供たちの話・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・司祭 渡邉

教会委員会報告

センター・プロジェクト・チーム報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・CPT 川辺

北一ブロック新年会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・六会 佐藤

藤沢教会 新年会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・辻堂1区 山崎

救われた者の喜び−壮年部新年会印象記−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・藤沢2区 家田

成人式

キリスト教講座担当者会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・宣教部 窪田

「カンボジア福祉基金藤沢」から・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・応援する会事務局 小藤

キリスト者一致のための合同祈祷会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その他 荻野

「キジト神父様を支援する会」よりの報告とお願い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・善行 岡村

平和を考える新春の集い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・善行 岡村

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ある母と子供たちの話
司祭 渡邉

 これは、クリスマスに中和田教会の広報に載せたものですが、藤沢教会のみなさんにも分かち合いたいと思います。それは、山梨地区にいた頃山城教会のスブリリオ神父さんから聞いたお話です。

 スブリリオ神父さんはミラノ宣教会の宣教師で、もう山城教会に赴任してから40年程になると思います。山城教会は山梨県で一番古い教会で、教会ができてから120年くらいになります。山梨地区には、ミラノ宣教会が入る前にはパリ宣教会が入っていて、ミラノ宣教会が山梨地区に入ったときには、宣教の拠点は既に、山城教会から駅近くの甲府教会に移っていたそうです。ミラノ宣教会でも初めはそこに宣教師を送るつもりではなく、4人の司祭が甲府で一緒に生活していました。ところが、あるとき荒井司教さんが甲府教会に立ち寄って、司祭たちと話をしている中でこんなことを言われました。「どうして、山城教会に司祭を送らないのか。司祭はひとりの人の魂の救いのために働くことが出来たらそれで充分ではないか。」そこでスブリリオ神父さんが山城教会へ行くことになったそうです。

 スブリリオ神父さんが山城教会へ行く前には、そこでは主日のミサはなく、人々は主日にミサのために集う習慣がなかったそうです。それに人々は貧しく、日曜日にも市場へ野菜を持って行くなど、働かなければやって行けず、ミサにはあまり来ませんでした。私がスブリリオ神父さんを訪問すると、神父さんは、そんなミサにはあまり来ないがしかし素朴で善良な信徒たちの話をよくしてくれました。その中のひとつのお話です。

 山城教会のひとりの娘さんが、山梨の田舎でキリスト教のことなど口にもできないようなところに嫁いで行ました。その方があるとき、結婚以来50年ぶりに教会に訪ねてきました。もう50歳くらいになっているその方の娘さんも一緒でした。ご主人が亡くなって、少し自由がきくようになって、娘さんに教会に連れてきてもらったということでした。

 しばらくお話した後、「一緒に祈りましょう」と祈祷書を渡すと、「いりません。全部頭に入っています」と。そこでスブリリオ神父さんが先導して、主の祈り、めでたし、栄唱と祈ると、その方の口からも主の祈り、めでたし、栄唱が。さらに、公教会祈祷書に従って、使徒信経、信徳唱、望徳唱、愛徳唱と唱えると、その方の口からも同じように、50年間教会から離れていても、すらすらと使徒信経、信徳唱、望徳唱、愛徳唱が。でももっと驚いたのは、その方の娘さんの口からも同じようにすらすらと祈りが出てきたことでした。

 その後しばらくして今度はその方ご自身が病に倒れ、もう最後ということで、教会に一緒に来たその方の娘さんがスブリリオ神父さんを迎えに来ました。病床のその方のところへ行ってみると、6人の子どもたちに囲まれていました。神父さんを迎えに来た娘さんは末の娘のようでした。そこで、神父さんが主の祈りを唱えると、みんなも一緒に主の祈りを唱え、めでたし、栄唱と唱えると、また同じように一緒に唱えました。それなら試しにと、神父さんが使徒信経、信徳唱、望徳唱、愛徳唱と唱えると、みなの口からも使徒信経、信徳唱、望徳唱、愛徳唱が。そこで、神父さんは不思議に思い、みんなはどのように祈りを覚えたのかと聞きました。

 お母さんは、昼間は家ではキリスト教のキの字も口にすることができませんでした。お母さんは夜ねるとき、ひとりひとり代わる代わる子どもたちをふとんの中に呼んで、一緒に祈り、祈りを教えました。誰かが昼間悪さをすると「今日はあなたの番だけど、今日あなたは悪い子だったからだめ」と。そんな具合にお母さんから子どもたちに祈りが伝えられました。

 夜毎にふとんの中で、母と子が一緒に祈っている姿を思うとこころ温まります。



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教会委員会報告(1月20日)

1.分かち合い

新しい年の初めに思うこと、抱負などを小グループで分かち合った。

2.湘南台センターの今後の方向性について

検討小委員会からの答申内容、これまでの教会委員会での議論をもとに、教会運営委員会で検討、協議した結果、これまでのセンターの活動は評価し、感謝以外の何ものでもないが、信徒の高齢化、藤沢教会財政の逼迫、司祭の減少、第5地区の近隣教会(たとえば中和田)との連携などを考えると今年いっぱい活動を継続させ、その間それぞれの活動について今後の対応を検討し、年末をもってセンターを閉鎖するのがよいとの提案があり、これについて議論がなされた。

主な意見としては:

  1. 今後もセンターが必要だと言うことが示されればよいが、どうしても必要なものとはならないのではないか。このことについて各ブロック、活動部からの意見が少ない。

  2. センターは北部だけのものではないので、存続させるためには他のブロックからも支持されるものでなければならない。

  3. これまでの活動がよかったということと、これからどうするかは別の問題と考える。

  4. 答申書に示されているように、地理的、空間的には北部に教会がないということはわかるが、本当に皆が望んでいることなのか。

  5. 提案された方法以外にも選択肢はいくつかあるだろう。それらについてそれぞれの長所、短所を検討し、その上で最終的な方向性を出すべきではないか。

以上のような意見を踏まえ、教会運営委員会からの提案について各ブロック、活動部で更に検討、協議し、その結果をもとに次回の教会委員会で再度話し合うことになった。

3.信徒総会について

2月18日(日)10時40分から信徒総会が開かれる。

プログラム

第1部 教会委員会からの報告

  1. 2006年度事業報告及び課題の総括

  2. 財務報告

  3. 教会教勢報告

  4. 湘南台センターについて

第2部 横浜教区センター化についての説明および話し合い

4.売店より報告とお願い

5.ブロック・活動部報告

@壮年

A藤沢

B辻堂

C北1

D北2

E宣教 

(i) キリスト教講座担当者会

(ii) 一粒会

(iii) キリスト教連絡協議会

F福祉

G教育

H典礼

※委員会終了後、新年懇親会を行った※



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センター・プロジェクト・チーム報告
CPT 川辺

 センター・プロジェクト・チーム(CPT)では藤沢教会を教区のセンター機能を持つ小教区として整備する事について検討するために、これまで3回の会合を持ちました。今の段階では、まずセンターというものを人々がどのように考えているか、どのような期待やニーズを持っているかについて調べるために、教区内の地区や諸活動、様々な委員会などに以下のような問いかけをしました

質問1) 皆様の活動や行事の中で、センターを必要としているのは何でしょうか。またその活動・行事、集まる人数、使用頻度、必要な設備(団体事務所用スペース等)はどの様なものでしょう。

質問2) 皆様の活動や行事の中で、センターがあれば利用したいというものは何でしょうか。またその活動・行事、集まる人数、使用頻度、必要な設備(団体事務所用スペース等)はどの様なものでしょう。

質問3) 皆様にとって、センターはどの様な場であれば良いとお考えでしょうか。立地、設備、そこで行われる活動・行事などについてお考えをお聞かせください。

 また、上大岡のセンターがどのような使われ方をしていたかについての振り返りも行いました。上大岡のセンターは地上4階地下1階の規模の建物で、毎月の司祭の月修、各使徒職活動団体や教区の委員会の事務所や集会をはじめ文化教室や福祉的な会合などにも利用され、年間延べ15000人程度の利用がありましたが、立地的な条件などもあり利用は伸び悩み独立した施設を維持運営して行くのは資金的にもむずかしく、2003年に閉鎖されました。

 上記の問いかけに対する返答が2月末にまとまるのを受け、これまでの振り返りもふまえて、未来に向けて必要とされるセンター像はどのようなものか、そのためにはどのような場所にどのような規模の施設が必要か、資金はどのようにするのかなどについて3月より検討に入る予定です。どうぞ皆さまも、賛否や具体的な提案も含めて建設的なご意見を多数お寄せくださいますようにお願いいたします。



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北一ブロック新年会
六会 佐藤

 1月20日(土曜日)北一ブロックの新年会を行いました。主はブロックの一人ひとりの心が一つになるようにお望みだったのでしょうか。白い初雪で五十名の参加者を教会センターに迎えられました。十時三十分、最初に「楽しい一時となる」ように祈り、次の議題に入りました。

@新旧連絡員の紹介

A湘南台センターについて

B藤沢教会の教区センター化について

CPT(センタープロジェクトチーム)が編成され、各教会の意見を検討していく。意見提出は二月末日まで。

C教会のアスベスト問題

教会建物の上部にアスベストが使用されているが、調査の結果 飛散の心配はない故、今年度末まで処理を延期する。

 以上の報告と話し合いが終わり11時30分、いよいよ新年会のメインである会食と雑談の始まりです。ビール、ワインをはじめ、サラダ、ケーキ、菓子、みかん、お茶等が、机上に並べられ、「ほうとう」が各人の前に配られました。委員の方々が早朝より集まり心を込めて作ってくださった一品です。お椀から一筋の湯気が立ち昇ります。「熱いうちに食べたーい」あっちの目、こっちの目が訴えています。「乾杯!」早速食べると、熱くておいしい!外はみぞれ模様。そこには、ただひたすら黙々と食べ続ける自分の姿がありました。新年会にほうとうと思われるかもしれませんが、気づいてみると神様はそのメニューに最適の天候を下さり、又、ほうとう作りをとおして「一人ひとりの小さな異なった能力と働き一つ一つが合わされて一つになる。一つのことができる。そして皆が一つの心になる」ことを実感させて下さいました。ほうとうには、多種類の野菜が入っています。その一つ一つが、しっかり独自の味を出して一つに混り合い、おいしい旨味をつくり出します。ほうとうは一人ひとりの異なった働きが一つになった一品でした。

 12時30分、お腹がいっぱいになったところで「ジャンケン・ゲーム」で遊びました。大人たちがですよ。でも主は「幼な子(子ども)の心にならなければ天国に入れない」とおっしゃったではありませんか。そこは、皆さん、主の子ども達です。純粋な心にかえり、大きな声で、「最初はグー・ジャンケン・ポイ」「最初はグー・ジャンケン・ポイ」勝つまで繰り返し、全員が景品を受け取ったところでハーモニカの伴奏に合わせて、聖歌を歌って閉会しました。神様、感謝でいっぱいです。ありがとうございました。



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藤沢教会 新年会
辻堂1区 山崎

 藤沢教会としての新年会が、何年かぶりで1月25日に行われました。10時半の御ミサの後、センターホールで食事をいただくためにホールいっぱいの人が、名札を付け集まりました。席はクジ引きで決められましたが、これは良い方法だと思いました。同じ教会の中であまりお話をしたことがない方や、お名前を知らない方々と知りあえ、親しみを感じるからです。多少お酒も入り、和やかなうちに食事を終えお楽しみの会となりました。

 鈴木さんのさわやかな手品に続き、小さい頃からバイオリンを弾かれておられたという渡邊神父様の演奏が始まりました。サンサーンスの「白鳥」の音色が聖堂に響き渡り、一同素晴らしい演奏に聞き入りました。高野神父様は「アメイジンググレース」をリコーダーで吹かれ、また「少年時代」を歌われました。鈴木神父様はレオ・ハワイアンズの演奏で「亜麻色の髪の乙女」を歌われました。お二人とも若々しいお声で楽しそうに歌っておられる姿に大変親しみを覚え、また日頃と違った一面を見せていただいたような気がして、楽しく感じました。また川辺さんの歌われた「イムジン河、水清く、とうとうと流る…だれが祖国を分けてしまったの…」という詩の歌を聞きながら、巡礼で訪れたイムジン河を頭に浮かべ、暫し思いに浸ることができました。

 またレオ・ハワイアンズの演奏に合わせてフラダンスの踊りもあり、私もハウオリ・フラ・レデイ―ズ(幸せを売るグループの意)の一員として参加させていただきました。田口先生の御指導のもとに踊ったのは、「カナカワイワイ」というマタイ福音19:16〜22「金持の青年」の話しについての曲でした。幸せを売るグループの名のもとに、レオ・ハワイアンズとともに慰問に訪れたり、このような楽しみの会に参加できる事をあらためてうれしく思いました。小野さんの元気あふれる手品、藤沢2地区の楽しい寸劇、コールセシリアの美しい合唱があり、最後に全員で歌って新年会もお開きとなりました。

 教会としてフオーラム、研修会、黙想会などいろいろな行事がありますが、ブロックの集まりとは別にこのような会もたまには楽しくて良いなと思いました。新年会を計画してくださった方々、お食事のお手伝いをして下さった方々に感謝いたします。



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救われた者の喜び−壮年部新年会印象記−
藤沢2区 家田

 1月13日夕刻5時からの壮年部新年会に出席を申し込み参加しました。直前に会場に入ると、すでに四十数名の参加者が集まっておられ、藤沢教会の多士済々のメンバーの明るい声と笑い声が響き合っていたのです。この明るい活発な姿は、この教会の特徴と日ごろから好感をもち、感心しているところです。浮き浮きとしたメンバーは、司会者の声もかからぬ前からビールを注ぎ始め、いつでも飲める状態でした。これに気付き慌てた司会者は臨機応変、大事な挨拶など抜きで直ちに乾杯の音頭から新年会は始まりました。元気よく乾杯してから、教会委員長小藤さん、壮年部部長野澤さんから短い適切な新年の挨拶があり、楽しい新年会が繰り広げられました。

 思い思いの歓談は笑い声と共に渦を巻き、楽しい雰囲気が会場に満ち溢れました。積極的に参加したと思っていましたら、昨年この教会に転入した人は招待される扱いを受け、皆さんに自己紹介の挨拶をする機会を与えられました。大石さん、斉藤さん、家田、千古さんがそれぞれ個性的なご挨拶をされ、人々から笑顔のうちに温かく迎えられました。この暖かく迎え入れる雰囲気は、また藤沢教会の素晴らしい特色であると思っています。

 同席した福井さんからは、ヴェトナムのボートピープルの人たちが最初に落ち着いたところのひとつはこの藤沢であったこと、壮年部の人々が、かつて数年をかけて聖堂の周りのインタ−ロッキングの作業をしたことなど、古い時代の歴史をお聞きしました。知れば知るほど味のある教会であることを知りました。この明るい喜びに満ちた懇親の集いは、まさに「救われた人々の集い」でした。喜びと感謝。



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成人式

1月7日9時半ミサ中に成人の祝福が行われました。今年は7名が出席し、2名の方に思いを書いていただきました。

六会 高木

 私は今年成人式を迎えました。神様と周りの方々に、心からの感謝の気持ちでいっぱいです。ミサ中に神父様が、気がつけば神様のお導きがあるとお話して下さいました。私の世界は友人や家族に恵まれ、とても温かく最高の環境だと思っています。日々を過ごしているうち感謝の気持ちを忘れ、自分の力によって今があるような気になってしまうことがありますが、素敵なすばらしい環境を与えてくださった神様に本当に感謝しなければなりません。

 今私は大学で社会福祉を学んでいます。幼い頃描いていたような「誕生日を迎え二十歳になり、何かが劇的に変化する私」は存在するはずもなく、想像していた私とは大きな差異があります。相変わらず親には甘え、考えが足りません。しかし神様が導いて下さった環境で社会福祉を学びつつ「誰かを元気づけ前向きにできるような大人」を目指し、周囲への感謝を忘れず精一杯努力していきたいと思います。

辻堂1区 工藤

 今まで僕達はたくさんの方々の支えの中で成長してきました。普段はそれに気付くことは多くはないでしょう。しかしその存在がどれほど大きいものなのかを、改めて考えさせてくれた大切な機会となりました。

 成人と子供の境界線は「意識して他人を支えられるか」といったところにあるのだと思います。そのため、僕達には責任感や主体性を持とうとする意識が必要となります。それが成人としての自覚なのだと思いました。



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キリスト教講座担当者会報告
宣教部 窪田

 1月13日(土)キリスト教講座担当者会が、毎年恒例の新年会も兼ね鈴木神父さまを囲み和やかに行われました。当日は講座担当者養成コースを受けた方、以前講座を担当されていた方、そして現在講座の担当をしているメンバーなど合わせて27名が参加しました。当日の話し合いの内容から、キリスト教講座担当者会の活動を簡単に紹介させていただきます。

新司祭団の下に

 従来のキリスト教講座担当者会(旧リーダー会)では、聖コロンバン会のグリフィン神父さまが開発された「キリスト教入門講座」を、各神父さまのご指導の下に長年にわたり信徒の手によって開催してきました。藤沢教会ではこの講座を受けて洗礼を受けられた方も多いと思います。2005年に藤沢教会の司祭団が聖コロンバン会から教区司祭に代わることになり、講座担当者もこれからどのようになるのか少し心配をした時期もありました。丁度その頃、神奈川県司祭・修道者・信徒による共同宣教司牧推進委員会(座長:鈴木勁介神父)による研修・養成コースが開発されつつあり、その中のひとつに「グリフィン講座の延長上に」という副題のもとに入門講座が開発され、これには従来の講座の多くの部分が活かされました。藤沢教会では、従来のコースにこの新たなコースも加え(全体の構成はほぼ同じ)一つのものとして実施していくこととし、現在では新しい養成コースで育った講座の担当者も講座の担当を行っています。さらに今年からは、キリスト教短期講座(キリスト教の全体がスケッチ風に見ることの出来る紹介コース)についても実施することで準備が進められています。

講座参加希望者の視点に立って

 昨年度キリスト教講座担当者会では、講座に参加を希望される方の視点に立って、参加可能な講座の種類や時期、受付方法などを分かり易く案内することを目標に検討をしてきました。その結果、入門講座だけではなく、藤沢教会が主催する公開された講座を一覧表にまとめ、開講時期や随時参加可能かなどをきめ細かく案内をすることになりました。(別表参照)この最新情報を随時教会の掲示板に掲げると共に、藤沢教会のホームページでも公開をはじめています。どうぞ皆様もこの情報をご活用下さい。

アフターケアーの充実

 入門講座を受けて入信した方々に対するその後のアフターケアーは、とても大切なことです。そのような方々には聖書講座などの各種講座にご案内するなど色々な方策を考えています。その中でも代父母になる方々の役割は大変重要です。しかし、代父母を引き受けてくださる方が少なく、講座の担当者が兼任で引き受ける場合もあります。一方、入門講座に一緒に参加されている信徒の方々が、受洗者と共に学ぶという姿勢で代父母として共に歩んで下さることはとても素晴らしいことだと思います。このたび「代父母を依頼された方へのしおり」を作成し、教会事務所に置きました。多くの信徒の方々が同伴者としての代父母の役割に挑戦してくださることを期待しています。

信徒全員でサポートするキリスト教講座

 入門講座を初めとする各種のキリスト教講座は、司祭や講座担当者だけがサポートするものではなく、信徒の皆様にサポートされていくものと考えています。信徒ご自身の信仰を深めるため、あるいは近くにおられる方々にキリストを紹介するため、いつもキリスト教講座のことを皆様の心に留めておいていただくようよろしくお願い致します。

 参照:「キリスト教講座等一覧



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「カンボジア福祉基金藤沢」から
応援する会事務局 小藤

 まずは昨年のバザー収益から20万円を「カンボジア福祉基金藤沢」にご寄付いただいたことに心より感謝いたします。有難うございました。JLMM(日本カトリック信徒宣教者会)がカンボジアにおける活動を開始した2001年とほぼ同時期に始まった「カンボジア福祉基金藤沢」による彼らのカンボジア・コンポンルアン水上村における活動に対する支援も5年を経過しました。この間藤沢教会の信徒の皆様のご協力によりJLMMの現地での活動も徐々に軌道に乗ってきています。去る1月21日(日)には2003年から2年間カンボジアでの活動を終え、昨年帰国された平さんの現地での体験報告会が藤沢教会で行われ、約30名の方々が熱心に話に聞き入っていました。平さんはコンポンルアン水上村に浮かぶ教会をベースに主にそこに暮らすベトナム人たちの支援活動を続けて来られましたが、貧困に苦しんでいる人々、対立に苦しんでいる人々の中での活動を通して、話を聴くことの大切さ、言葉の壁はあったけれども聴くことにより彼らを癒し、また自分も癒されることを学び、また神に遣わされて行ったカンボジアでの気づきをこれからの日本での新しい活動に生かしていきたい、と力強く語っていました。彼女の日本での今後の活躍を祈りたいと思います。

 皆様にコンポルアン水上村におけるJLMMの活動に対するご理解を深めていただくために、平さんの後任として派遣され、コンポンルアンで活動を始めた高橋さんからのレポート(抜粋)をご紹介いたします。今後ともご協力をよろしくお願いいたします。

「水上村コンポンルアンにおける活動について」

<水上村の人々の暮らし>

カトリック藤沢教会のみなさまが『カンボジア福祉基金藤沢』としてパートナーシップを組んで支援して下さっている『水上村コンポンルアン』は、カンボジアのほぼ中央にある、トンレサップ湖という大きな湖の上にあります。この水上村で、1000世帯以上の人々が舟を住まいとして生活しており、カンボジアという国でありながらも、そこに住む人々の70パーセントはベトナム人です。そして、その家族のほとんどは漁業で生活をしていますが、その大部分が貧困家庭です。

 また人々は、湖の上に暮らしているにも関わらず、きれいな水を得ることができません。人々は生活に使う全ての水を、湖の水でまかなっていますが、生活廃水や家畜の排泄物、ゴミなどがそのまま垂れ流しになっている水ですので、健康に著しい害を及ぼします。そして、このような厳しい環境の中で、たとえ病気になっても、カンボジア語を話せないベトナム人は、病院に行くことができません。水上村ではちょっとした病気でも死にいたるケースが少なくありません。また、子どもたちはカンボジア語が話せないために、公立学校に通うこともできないのです。

<地元の教会の活動とJLMMとの関わり>

 長い内戦によって傷つき、貧しくされたカンボジアという国の中で、さらに湖の上という「周辺」へと追いやられて生活している水上村の人々。そんな村の人々と「共に生きる」ために、JLMMカンボジアは2001年から地元の教会と協力しつつ活動してきました。水上村にあるカトリック教会を活動の拠点に、日本人、カンボジア人スタッフ各1名が、現地の教会の一員として現在活動しています。

 現在の主な活動は、@教会が運営するカンボジア語とベトナム語の識字教室の教材やカリキュラム作りなどのお手伝い、A薬や病院受診のための交通費支援などの、教会が行なう病人支援活動のお手伝い、B裁縫や刺繍の職業訓練を受ける生徒や識字教室で学ぶ生徒への奨学金支援、C保健衛生指導と共に栄養価の高い豆乳を配るプログラム、Dきれいな水を使っての水浴びと、簡単な疾患の手当てを行うプログラム等です。これらの活動費を『カンボジア福祉基金藤沢』が支援して下さっています。昨年日本の多くの方々が支援してくださり教会と隣接する教室が改築されました。そして今年、改築された教室を利用し、幼稚園がはじまります。新しく始まる幼稚園の活動にも、これから関わっていきたいと考えています。

活動は教会を拠点として、外に、より貧しい人の所へと向かって行くこと、そして大きな目標として、歴史的な背景からずっと確執のあるカンボジア人とベトナム人の『和解・交流』を実現する橋渡しとなることを夢見ています。日々の活動によって大きな成果、目に見える成果を挙げることを第一の目的とせず、信徒宣教者としてこの水上村に留まり、現地の人々から学ばせて頂き、同じアジアに生きるものとして、一緒に神の国の実現を目指すこと。先立っておられ、私たちを愛してくださっている神様の働きを、小さな人々の中に見出し、それを日本の教会や日本に住む全ての人々に伝えていくこと。そんなことを目指しながら、日々活動しています。

藤沢教会のみなさまや、たくさんの人たちからの善意が、水上村の人々へとしっかり伝わっていきますように、日々気を引き締めて活動を続けて参りたいと思いますので、変わらぬ応援とお祈りの程宜しくお願い致します。(JLMMカンボジア・コンポンルアン水上村担当 高橋)



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キリスト者一致のための合同祈祷会
その他 荻野

 藤沢市内キリスト教連絡会主催の「キリスト者一致のための合同祈祷会」は、キリスト者一致祈祷週の土曜日に毎年開催されています。今年は1月20日、カトリック片瀬教会を会場として開催されました。暖冬といいながら気温が下がり、雪まじりの雨の中でしたが、104名の参加者が与えられました。礼拝はマリオ神父(片瀬教会)によって司式されました。説教は高野牧師(鵠沼めぐみルーテル教会)によって行なわれました。高野先生はエキュメニズム運動の歴史にふれながら、それぞれの教派のキリスト者が出会うこと、知り合うことの大切さ、そしてそれぞれの教派のアイデンティティを確かなものとした上での「一致」を説かれました。今回の礼拝では、罪の悔い改めのために、各教会の代表者が「祈りの意向」を書き、それを司式者が内陣で燃やす、という儀式を行いました。礼拝後は恒例の懇親会、片瀬教会の信者の方々の手づくりのケーキとお茶を堪能しつつ、参加者がそれぞれの教会の活躍を報告しあい、よき分かち合いの時を持ちました。会場教会として、献身的な働きをしてくださった片瀬教会の皆様には心から感謝いたします。エキュメニズム運動においては、他の教派、教会の考え方や伝統を尊重することは大切なことです。それと同時に、カトリック信者である私たちは「カトリック」というアイデンティティをもって、聖公会、プロテスタント各派、東方正教会のみなさんと出会い、分かち合っていくことが大切だと思います。次回の藤沢市内キリスト教連絡会の行事は、「平和のための合同祈祷会」(8月4日、会場未定)です。どうぞご参加ください。



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「キジト神父様を支援する会」よりの報告とお願い
善行 岡村

 「キジト神父様を支援する会」が生まれ、その後私たち今のメンバーが引き継いでからもう10年以上経ちました。今まで会員の皆様の、月々の会費(500円、1000円、2000円、…、5000円などそれぞれ)と教会内外の方々からのご寄付として集まったお金を、降誕祭、復活祭その他、年に2、3回位にまとめ、和歌山のコロンバン会を経て、アフリカのウガンダのキジト神父様の教区の方々に送金しております。このお金は子供たちの教育資金、施設、井戸建設、農場の動物購入、最近では聖パトリックセンターの建設などに大いに役立っているとのことです。

 私たちは4年前から教会のバザーの時にウガンダの店を開店し、皆様からの御寄付の品々の他に、ウガンダ現地から手作りの作品を送って頂き販売しています。一応市内の世界各地の民芸品を扱う店で値段を調べ、皆様に買って頂き易いお値段で、しかも出来るだけ沢山現地に現金化して送りたいとの思いで値段付けをして来ました。お蔭様で皆様のご理解とご協力を得て可成りの売り上げを得ることができ、スタッフ一同心から感謝しております。

 「お願い」毎月第2日曜(天候などによっては第3日曜)9時半のミサの後、福祉コーナーにて募金を受け付けていますが、月一回30分位ですので、新しいメンバーとしてご一緒に働いて下さる方を今切実に求めております。何しろ私たち4人のメンバーは、米寿、喜寿を過ぎ、少し若い一人を含めても平均年齢は約77歳位です。元気はあり、頭も今のところ無事に働いてはおりますが、順次引継いで下さる方々を切に求めております。是非、何人かのご参加をお願い致します。

連絡先:岡村



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平和を考える新春の集い
善行 岡村

 1月14日(日)に名古屋南山大学助教授シーゲル神父様による講演会が開かれました。(カトリック横浜教区正義と平和協議会とふじさわ九条の会の共催)講演会に先立って9時半のミサはシーゲル神父様と渡辺神父様の共同司式でした。シーゲル神父様のお説教を簡単に紹介します。

 「キリストは全ての人間を、限りなく価値のある者として認められました。神は創られた全てのものをよしとされました。全ての人間は尊いのです。人間の救いはこの世を犠牲にして死んでから天国で得られるというのではなく、この世の全ての愛の行いは既に救いにあずかっているのです。キリストの降誕を知り先ずかけつけたのは羊飼いたちと博士たちと言っても、実は博士たちは占星術師である他宗教の人達でありました。つまり、この世では身分の低い人と、よそ者達であったのです。この世の差別された人々と和解し、キリストの信仰に導かれ、全ての人間の尊さを信じ共有する人間性を悟れば戦争は無くなるでしょう。全ての人間を愛するようにと呼びかけられている私たちの使命を思い、永遠の命を信じればこそ、この世の人間社会、自然を大切にしてゆくことができるでしょう。」

 ミサの後11時から12時半までの集いには、藤沢教会や他の教会の信徒たち、藤沢市民や近隣の市民など、併せて200名以上の方々が参加されました。

 シーゲル神父様のお上手な日本語によるお話のテーマは「憲法九条を変えたらどうなるの?」です。過去の歴史においてもまた現在でも、世界各国間で結ばれている安全保障条約について、安全保障論のジレンマを強く指摘されました。つまり、C国D国の脅威を想定したA国がB国に働きかけて軍事同盟を結ぶと、これに対抗してC、D国が更に強力な軍事同盟を結び、そしてここに必ず今やらなければというあせりが生じて、結局戦争に突入するということになって行く、このことを第一次、第二次世界大戦、ベトナム戦争、イラク戦争などの例を引き、御自分の経験を交えて語られました。日本の軍事費は、世界で第3位若しくは4位、潜水艦、戦闘機等兵器保有は第2位であるが、憲法九条があるから第二次世界大戦後の60年間、軍事行動はしなかったし、また周辺の国々も或程度信頼してきました。しかし、日本がアメリカとの軍事同盟を強め、憲法九条を変えて自衛軍という軍隊を持つことになれば、周辺国の警戒は強まり、軍事拡大競争のエスカレートが心配されます。この安全保障のジレンマを解決するのは、広い範囲での集団的安全保障であり、同時に憲法九条の精神を世界に拡げて行くことでしょう。神父御自身実際にオーストラリアやアメリカの人々と提携して外交手段による国際間題の解決と、憲法九条を拡げていくための運動を行っていると話されました。軍備が更に軍備を生み、しかもその資金には限りがありません。それよりも今、日本が、世界が、目前に迫られているのは地球温暖化の問題です、と結ばれました。



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