八 角 形 に ゅ ー す

2010年3月22日

聖シモン&聖ユダ
藤沢カトリック教会


目次

断章(3)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・司祭 鈴木

教会委員会報告(2月20日)

2010年信徒総会

湘南台センター2周年記念ミサ・・・・・・・・・・・・・・・・・・長後 矢部

北1ブロック新年会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・善行 淺野

報告とお礼・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・藤沢3区 酒井

入信志願式に参加して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐藤

カトリックスカウトリーダー研究会報告・・・・・・・・・・・藤沢16団 岡田

「カンボジア福祉基金藤沢」から・・・・・・・・・・・・・・・・応援する会事務局 小藤

青年会スキー合宿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・相葉

がりらや便り

Q & A 「十字架の道行」について教えてください。

小グループ活動紹介「エルダーズの会」

秘跡について考える その4 入信の秘跡1―洗礼の秘跡の恵みとしるし(1) ・・・・・・・・・横浜教区助祭 宮内

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断章(3) 
司祭 鈴木

召命とは自分の仕事を「天職」と思えることでしょう。

「一人の幼な子の死」に一体どんな意味を思い出せるでしょうか?

奥村師曰く「教会の神秘とはキリストの面影(おもかげ)を伝えるべくもない、惨めなキリスト者によって、その真実の面影が伝えられていくという事実です」一ホッとしますか?腹立たしいですか?

某氏曰く「汝の敵を愛せよ。酒は肝臓の敵。ゆえに我酒を愛す」

あなたの神さまとの繋がりを確認するしるしは何ですか。切支丹にとっては秘跡だったそうです。

優しくなれない時は私自身も間違っている。

故河合隼雄氏がいってました。「うつ病はエネルギーが行き場を失って、たまっている状態なのだ」と。「だから、希望があるので、何か見えるまで待つのがよい」とも。そうであってほしい。

「もうかりまっか」という挨拶を関西の人はしますが、「おもろいでっか」、「おもしろいこと何かありますか」に変えられるでしょうか。
問題と考えるから解決を急ぐのでしょう。良いことと思ってみたらもう少しありのままが見えるのではないでしょうか。

小事にとらわれると大事を見失うようですが、瑣事を大切にしないと大事もしくじるようです。どうしますか。

聖霊の働きって、その気になるとか、思いがけないよい結果をまのあたりにするとき体験しているのではないでしょうか。

クリスマスや復活祭にたまに教会に来る人に席を優先する方が良いと思えますか。

祈るのは神さまにおまかせするよう心を整えることでしょう。
ある人の祈り方「神さま…してください。でもダメならいいです。」と付け加えるそうです。

ある友人の今年の目標「めんどうなことを一日一つはやる」そういう考えが出てくるまでのその人の歩みは無意味ではなかったということなのでしょうね。「人生には時がある」まさしくその通りですね。



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教会委員会報告(2010年2月20日)

<報告事項>

1.信徒総会

今までにない多くの皆様のご参加で良い信徒総会を持つことができた。大きなポイントとして、合葬の園の建設を報告できたことがあげられる。また、改めてご指摘をいただいたように、財政を強化する必要が認識された。「八角形にゅーす」3月号に詳細報告を掲載する

2.教会周辺生活困窮者への支援

2月14日に教会周辺生活困窮者支援委員会を持った。食料提供などは必要であるが、多様な事情もある中、生活保護申請補助とか、自立へ向けた努力を進めている。この委員会は月一度程度の開催予定である。外国人と日本人の生活困窮者では対応が異なることが多い

3.宮内助祭叙階委員会

2月14日に準備委員会開催。4月29日当日および準備について各ブロックに手伝いをお願いしたい。また、3月第5週から共同祈願を各教会で行う。内容は典礼部で決定した。荒垣先生作曲の「キリストとともに新しい命に生きる」をミサの中で歌うので、4月以降皆で練習をする。全体に関した細かい点まで早めに決めて行きたい

4.合葬の園

2月10日に門倉組と契約を済ませた。3月10日(水)の午前中に起工式を現地で開催予定である。希望する方は出席可。車の方は事前登録のこと。今後の予定として、8月末までに完工、引き渡し予定。完工式などは未定。9月頃に祝別式を予定。3月中に藤沢教会の皆様向けに説明会を予定。他教会への案内は別途おこなう

5.スペイン語ミサ

1月23日に、厚木教会で、横浜教区でスペイン語ミサを行っている教会の連絡会が行われた。本柳神父(貝塚教会)がリーダー、県南が中心。厚木、大和、大船修道院、スピノラ修道会、秦野、平塚、横浜山手、藤沢が集まった。スペイン語を話す民族・出身国が多岐にわたっているため、まとまりにくいこともあるので、対応について、検討課題を見つけ、定期的に集まっていく。当教会では国際部(鶴田さん)が活動をフォローしていくことになるが、横に広い情報共有をする必要がある

6.司祭送別会

ティエン神父が、復活祭後、新子安教会主任として転任される。4月4日9時30分ミサ後、教会庭で皆との送別ティパーティを行う。なお3月下旬に、餞別の募金箱を用意する予定

7.トゥ助祭

4月5日の週に藤沢に助祭で来られ、その後ベトナムに戻り、5月下旬に現地で叙階され、6月下旬には日本に戻られる。その後関連教会への挨拶などに回られる予定で、藤沢に定着されるのは早くても7月下旬頃になる。その間、鈴木神父と和野神父2名だけの体制となるので、週日ミサ、日曜日夜6時のミサがない日もあり得るとのこと

8.委員長と副委員長分担

牧野委員長 宣教部と湘南台センター
里原副委員長 総務部と教育部
風間副委員長 典礼部と福祉部
牧野(陽)副委員長  広報部と国際部

9.ハイチ震災への募金

2週間で集まった50万円を、カリタスジャパンを通して送金済み

<討議事項>

1.教会建物修繕計画

1)聖堂周りの男子トイレ和式を洋式に、女子トイレの一つを洋式にする。3月中旬工事(1日で完工予定)。多少費用はアップするが、女性用はこの場所的に収納可能という条件で温便座を採用する
2)センターホール照明変更
暗いとの指摘を受け、現在の丸い蛍光灯照明をパワーアップする。ダウンライトの器具も寿命になっているため変更する
3)聖堂回廊屋根防水工事
4社合見積依頼を行った。その結果、750万円のオファーを得た門倉組に依頼予定。5月連休後着工したい。工期は4週間を予定
4)水漏れ緊急対応
10月以降、水道料金が急に約倍に跳ね上がっている。簡易な方法では漏水部特定に至らなかったので、どこか地中で漏水している可能性がある。至急対応して水道配管部分を掘り返して漏水場所を特定・修理する

2.第5地区藤沢・片瀬ブロック協議会に向けて

共同宣教司牧のグループ化対応で、片瀬と藤沢はパートナーとなる。今後司祭の人数も少なくなるので、信徒なども協力し合い効率よく対応する必要がある。話し合いは端緒に着いたばかりであるが、すでに一部日曜学校などの共同化の試みが始まった。今後、2教会が一つのブロックとしてどのようなことから取り組みを始めたらよいか、宣教、典礼、教育、それに鵠沼、藤沢、辻堂辺りがその中心として考えてほしい。なお、2月21日に片瀬の木村委員長と最初の話をする。各ブロック・活動部は次の教会委員会(3月20日)までに、メモ程度の提案を委員長宛してほしい。時代、地域、等も含め、今後の変化も予想した流動的な方策についての考えをしてもらいたい

<ブロック・活動部>

(鵠沼)次期以降は、女性ブロック長についても考えたい

(藤沢)3月28日にブロック集会を開催。当日当教会のバザー日程、バザー委員長を決める。バザーは片瀬が10月24日を予定しているので、これを考慮して日程を決める予定

(辻堂)ブロック集会を3月7日に開催予定。内嶋さんに介護福祉を通して見えてきたことの話をいただく。また、今後男性陣も積極的参画をする施策を進めていきたい

(北1)2月17日に旧暦で新年会を行った。50名をこす出席で24%は男性であった

(北2)2月13日(土)ブロック集会を行い、皆の意見で今年度行事予定を決めた

(教育)本日、日曜学校5、6年生と中学生対象に日帰りで聖園で黙想会を開催する。3月21日は卒業感謝ミサ

(典礼)
(1)聖週間についてもブロック中心で対応をしていくための試行をするが、典礼部も支援したい
(2)6月から始まる教区の典礼奉仕者養成コース(計10回)への 参加者を募集する。藤沢と片瀬などとのブロック化を考えた共同宣教司牧とも関連がある
(3)2月28日の静修の日は、イエズス会(鎌倉黙想の家)の萱場基神父指導で共同回心式もある

(宣教)
(1)教区合同入信志願式が、藤沢教会で2月21日に行われた
(2)4月4日ティエン神父送別会後、受洗者5名の教会としての歓迎パーティをセンターホールで行う。受洗者の所属ブロックは鵠沼、辻堂、北1、藤沢である。教会委員長、該当ブロック委員は出席を予定されたい
(3)3月から、主日のミサ後の分かち合いは、第4日曜日9時半ミサ後に行う(今までは第3日曜日であった)

(広報)「八角形にゅーす」4月号は司祭特集として復活号を発行予定である。また、信徒からも「司祭と私との関係」などの趣旨で投稿を募集している

(福祉部) 
(1)1月31日に第5地区近隣教会福祉懇談会を開催した。40名ほど集まった。藤沢からは15名。今回は昨年開催された第1回教区懇談会の梅村司教の「教区長の時間」を読み合わせて、自らの力で「祈る、伝える、証しする」の考え方と取り組みを分かち合った。
(2)イースター福祉バザーを4月18日(日)に予定している。9時から13時まで予定。昨年は28団体参加で盛況だったので今年も呼びかけをする。場所を提供し、皆様のお買い上げで支援する趣旨で進める。本バザーの責任者は福祉部代表 曽根さんである

(国際部) 3月14日の11時から、持ち寄りでティエン神父送別会をぶどうの木で行う

(その他) 
(1)ティエン神父は日本語能力試験日本語朗読試験に合格したが3月19日まで学校がある
(2)教会委員会規約と名簿、メールアドレスを、教会委員会出席者で共有することにした



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2010年信徒総会

2月7日(日)10時40分より、200人を超える方々が参加され、藤沢教会2010年度信徒総会が開催されました。里原新副委員長の開会の言葉に始まり、鈴木神父の祈りと挨拶がありました。これまで尽力なさった前教会委員会の皆様とその働きをともに支えてくださっている共同体の皆様に感謝の意を述べられました。次に昨年並びにこれまで帰天なされた方々に感謝の黙祷を捧げました。

第1部 - 教会委員会より -

活動報告

浮田前委員長から、次のように2009年度の振り返りがありました。(配付資料により報告)

1) 第5地区宣教司牧委員会では、司祭不足が見込まれる状況下で近隣教会との連携の具体的な動きとして11月に第1回の協議会を片瀬教会と持ちました。相互に協力し合えることは何か、司祭の居住問題、講座、ミサなど今後詰めていくことになりました。また、「祈り・伝え・証しする」3部門に関しては、いろいろな角度から改革を進めてきたが、今年は"具体的に行動する"をテーマに信徒が自らの力で使命を果たすことができる共同体作りのための施策を実行に移す運びになっています。

2) 合葬の園 (説明は建設委員会のメンバーである荒井前副委員長から)
合葬墓のアイデアが生まれてから6年、紆余曲折のこれまでの経過報告と、現状について説明があり、ようやくこの8月末頃完成の予定となったことに感謝を述べられました。また、利用申し込み受け付け開始、使用権料、建築費、建設業者等についても説明がありました。

3) 宮内助祭叙階準備
出身小教区中心ではなく、地区全体でとの横浜教区の考えのもと準備を進めている。日時は4月29日(木)11時から、場所は聖園女学院講堂。ご協力をお願いします。

4) 生活困窮者への支援活動
横浜教区難民移動者委員会の緊急支援の要請を受けて、2回支援活動を行いました。また、国際部、福祉部、有志の方によるHELP運動も立ち上がりました。この活動の継続性を考慮し、支援委員会も発足の予定。

5) ブロック活動全般について
各ブロックとも、黙想会、ミサや典礼勉強会、新人歓迎会、巡礼クリスマス会、ブロック集会、分かち合い、遠足などを実行。信仰を深め、共同体の仲間との交わりを豊かにできました。ブロック委員の方々からは、様々な出会いと交わり、ともに働く喜び、そして頂いた支えや励ましに感謝の意を表されています。

6) 活動部から
- 広報部 「藤沢教会の案内書」パンフレットの発行
- 福祉部 アシストホーンの利用状況、福祉バザー、勉強会
- 国際部 支援(ティールーム、福祉バザー、フィリピン水害時の衣類寄付)
- 総務部 聖堂換気扇増設工事

7) ユースプロジェクトから
30代未婚・既婚の会が立ち上がり、居場所作りができました。また青年会も月1回聖書の分かち合いが定着、中高生会とも連動。

8) そのほかの動き
AED設置、救急講習会の実施、湘南台センターの契約更新、婚活パーティーなどの説明がありました。

財務報告(篠澤前財務部長)

2009年の総合収支は727万円の黒字、ミサ献金、維持費は横這い、「特別会計」では売店が黒字に貢献されている(当日資料参照)。今後の展望としては、当面は黒字が予想されるが、修繕費、合葬の園の立替金などの大口の支出が考えられる。教会の維持繁栄のためには教会の財政安定化が必要、引き続きご理解とご協力を宜しくと結ばれました。

教会教勢報告(川辺事務局長)

世帯数2005(うち不在、不明が372)、平均年齢 50.1才(当日資料参照)

主な質疑応答

Q:合葬の園事業については、巨額の積立金を立て替える大事業にもかかわらず、説明会、公聴会がなかったのはなぜか。
A:「八角形ニュース」やそのほかでも何度も説明してきている。教会委員会で賛成多数で決定されている。

Q:合葬の園の事業計画書を開示してほしい。
A:素人が試行錯誤してやってきたので、いわゆる事業計画書というものはない。今後8人の管理委員会で運営を考えているが、是非利用者の方からもメンバーに加わって頂きたい。納骨堂、合葬、経費など内容についても説明。

Q:合葬の園を進めて行くに当たって、もっと幅広く紹介すべきではないか。
A:その通り、今後合葬の園利用について余裕がある様なら、他の教会にも呼びかけることを検討する必要があるだろう。

Q:教会の長期修繕計画は作成されているか。
A:今年は聖堂の屋根補修工事を行うなど、総務部で10年単位での計画を作成済み。

Q:教会の財政が下降気味であるが、世帯数が2,000を超えているのに、維持費を支払っているのが760世帯とは寂しい。教会の財政を安定させていくことが必要なので、PRを考えては。
A:今後検討していく。

Q:この寒さの中、教会に寝泊まりしている方たちはどうしているのか。一人ひとりの信徒がもっとかかわるべきではないか。
A:現状について説明。彼らは下に段ボール、毛布、防寒着、ビニールなどを使い過ごしている。教会での年末年始活動としては、厚生労働省の要請で神奈川県からの委託を受け、年末年始12月29日から1月3日まで「ぶどうの木」で生活相談を受けた。また、今年はシャワールームも同期間解放、1月2、3日はお弁当を支給(各30人ぐらい)。必要な人は生活保護などの公的援助を受けられるように、外国人を含めて福祉事務所に働きかけている。継続的に収入のない人に食料提供などを行って支えるのは難しいので、公的支援が望ましい。時間のある人はボランティアとして参加してほしい。(川辺事務局長説明)

牧野新委員長の挨拶

突然天の声が降り、断る理由がないのでお引き受けしました。お引き受けしたからには今後2年間精一杯勤めさせていただきます。教会の課題はこれまでもあり、今後とも色々出てくると思いますが、委員会だけで対応できるものではなく、皆様お一人お一人のご協力が必要ですので宜しくお願いいたします。今年が良い年になるよう頑張りましょう。
2010年度の教会委員と活動部長の紹介がありました。

第2部 -なぜ私は教会に来るのか-

川辺事務局長より、委員会で出た例のいくつかを紹介されました。その後、小グループ(10人程度9グループ)に分かれ、分かち合いを持ちました。各グループとも、本音で活発な分かち合いがもたれました。
12時40分頃、感謝のうちに終了し、その後、みんなで餅入りのお汁粉を頂きました。



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湘南台センター2周年記念ミサ
長後 矢部

湘南台センターが神様と藤沢教会の多くの皆様のあたたかいご支援のうちに今の場所に移り2周年を迎え、1月23日(土)17時から和野神父司式による記念ミサが行われました。 ミサ後、宣教部の岡田さんの乾杯で祝賀パーティーが始まりました。お祝いには前教会委員長の浮田さん、オーナーの片山さん、ラティノスの方々、その子どもたち総勢70名がお集まりくださいました。テーブルの上にはビール、ワイン、お茶、ジュースのお飲み物、お手製の料理、赤飯、五目寿司、サンドイッチ、パン、オードブル、サラダ、揚げ物、漬物、にぎり寿司、焼き鳥、果物、ケーキ、菓子類が所狭しと並べられ、楽しい歓談のひとときでした。一段落したころ、ラティノスの方から、この日のために一生懸命練習したギターや南米楽器のライブがあり、たいへん盛り上がりました。これは2周年のお祝いと不況で困っていた方々への援助のお礼と感謝をこめての演奏でした。この途中、他の教会の会議の後、教会委員長の牧野さんも駆けつけてくださいました。このようにして、感謝と喜びのうちに3年目をスタートしました。

次にセンターの活動を報告いたします。湘南台センターは月曜日から土曜日の毎日、10時から16時まで開館しており、すべてボランティアで行っております。月1回、第4土曜日にボランティア集会があり、報告、話し合いをしています。第2・第4土曜日は17時よりミサ、第3日曜日にはスペイン語のミサがあります。昨年ラティノスの方々が100名くらい集まり、隣のホールでクリスマス会をしました。月2回、木曜のキリスト教講座モーゼ五書を読む、は好評です。そのほかの、司祭及び信徒による聖書クラス、霊的読書の会、コーラス、リーダー、聖歌、声楽、オカリナ、折り紙、かな書道、手作りの会などのクラス、外国人の子供たちへの算数教室、木曜日と金曜日の夜にはNA(薬物、存症)とAA(アルコール依存症)のグループが使用しておられます。

2009年度のセンター主催の行事は、1月開所記念ミサ、下窄神父黙想会、2月イエスの小さい姉妹の友愛会シスター、アガタ貴子によるルワンダのお話、9月富士教会岩間神父様を訪ねての一日バス旅行(北2ブロック共催)でした。2010年度入門講座も始まります。湘南台センターの活動に主のお導きと皆様のお祈り、ご協力を感謝しつつ筆を置きます。



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北1ブロック新年会
善行 淺野

「何故、あなたは教会へ来るのですか」、これは信徒総会の分かち合いのテーマでしたが、北1ブロックの新年会もこのテーマを主題として始まりました。開会の祈りの中で、向こう三人両隣の方々と「平和のあいさつ」を交わした後、乾杯をして和み合い、いま挨拶を交わし合ったばかりの方々とお互いにこのテーマで分かち合いました。その内容はこれも信徒総会に倣って、発表はしないことにしていたのですが、皆さん方の表情からは、すっかりこのテーマでの分かち合いで心が落ちついたように感じられました。少しばかりの時間が経ってから、例年のようにキッチンをお引き受け下さった、大勢の有志のご婦人方のご奉仕で調えられた美味しい「チキンカレー」やシーフードマリネ、カナッペなどが運ばれ、満ち足りた心にさらに大いなる満足が行き渡ったのでした。

鈴木神父は4月に行われる宮内助祭の叙階式の準備のために、大船へお出かけになられるとのことでご出席を頂けなかったのは残念でしたが、宮内さんには、そのことで忙しく同じように大船へお出かけになられる前のお時間を割いて頂いてご出席を頂き、お話を戴けたのは嬉しいことでした。そこそこに席を外される宮内さんを、盛大な拍手で暖かく、心をこめてお送りできたのもまた、今年の新年会の特色でしたでしょう。

表を通られる方が、何人か覗かれては和やかな雰囲気に惹かれたと仰っておられましたが「さあ、小学生に帰って楽しみましょう」の呼び掛けで始まった恒例の「ジャンケンゲーム」は、「ジャンケンで負けた方が、景品を貰って…」とか、「ハイ、今度はあいこのかたですよ」などと予想外の展開で、皆さんを見事に引き込んでいく佐藤さんのリードで、全員が笑いの渦の中に引き込まれ、喜びを二倍にも三倍にもした和気藹々の集いでした。

参加者は50人を越えていました。「高校生以下の方は、参加費無料」と、声を掛けて準備をすすめましたが、無料の参加者は1名もおらず、寂しい想いをいたしました。これからのブロックのあり方や、教会全体としての大きな課題に面した思いもあります。しかしその一方、今年は男性の参加者が多く、ほぼ四分の一もいて、それぞれの想いを分かち合ってくれたことも大きな収穫であり希望でもありました。

松尾さん、八木さん、そうしてそれに連なって遡る今までの多くの代表の方々が積み上げてこられた営みが、こうして素晴らしい伝統となって、教会の中で働く、教会に集う方々の心に染み通り、「何故、教会へ来るのですか」という問いへの答えが、言葉にはならなくても次第に造り上げられ、未来へと引き継がれていくように思えることは嬉しいことと思えたのです。

お忙しい中をご出席を戴きました和野神父、川辺事務局長をはじめ、私どもをいつも見守り支えて下さる方々に、お礼申し上げますとともに、当日色々の面で行き届かなかったことを誌上を借りてお詫び申し上げます。最後になりましたが、この会合を有意義に盛り上げて下さった方々への感謝の言葉で結ばせて頂いて報告とさせて頂きます。有り難うございました。



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報告とお礼
藤沢3区 酒井

パウロ三木・酒井和林が「中国へ学校を建てたい」と云う夢を持って胃がんの為に天国へ旅立ったのは、1996年12月30日の事でした。1997年に湘南日中友好協会の全面的な協力を得て、中国昆明市禄勧県沙漁廊村(こんめいしろっかんけんさぎょろうむら)に小学校設立資金を手渡すために訪中し、翌年には新校舎も完成し、助学金制度の設立や教育環境の整備、生徒達への教育支援、さらに2005年には2校目となる昆明市東川区湯丹鎮同心郷(こんめいしとうせんくとうたんちんどうしんごう)藤沢希望小学校の設立、教育支援を継続しておりましたが、支援者が高齢化し、村も徐々に豊かになったため、打ち切ることにし、残ったお金はその子供たちが上がる中学校に子供たちを支援するお金として寄付してきました。これまでの皆様方の温かいご支援とご協力に感謝し、ご報告とさせて頂きます。誠にありがとうございました。



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入信志願式に参加して
佐藤

横浜教区合同入信志願式が四旬節第1主日(2月21日)に藤沢教会で司教総代理の鈴木神父の司式で行われました。神奈川県全域から、静岡県からはバスをチャータしていらした方々で聖堂はいっぱいになりました。聖書が朗読され、「教会共同体の同じ信仰を生きる人々とのつながりの中で、神様と関わり支えられて、神様を信頼して生きていく」という説教をいただきました。

「復活祭で入信の秘跡受ける人として神から選ばれた」との宣言と額に祝福された油を塗っていただき、喜びで胸がいっぱいになりました。また同時に、入信の秘跡までの四旬節をどのように過ごしたらよいのかと不安と緊張した気持ちにもなりますが、講座で指導して下さった方々、私たち入信志願者のために祈ってくださる皆様に感謝し、神様のお導きを信頼し、祈りをもって過ごしていきたいと思っております。



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カトリックスカウトリーダー研究会報告
藤沢16団 岡田

2月13日(土)、日本カトリックスカウト協議会神奈川支部のリーダー研究会が当教会で行われました。神奈川県内のカトリック教会所属のボーイ、ガール計10団からリーダー、団委員約30名が参加しました。

午前は和野神父様の講演でした。まず昨年の研究会で梅村司教様が「カトリック教会がスカウト団を育成する意味は、教会の使命である福音宣教の一つの場であるからであり、スカウトがキリストの価値観をもって人生を歩んでいけるよう、リーダーは手伝ってもらいたい」と講演されたことを引いて、キリストの価値観を「価値基準」と捉えてしまうと付け焼き刃になる。「価値感」と捉えると独りよがりの神様の概念に落とし込んでしまう、むしろ自分の好みでなく神の言葉と行いをできる限り受け入れようとする葛藤、自分の人生とキリストの価値観とのせめぎ合いの体験の積み重ねこそがスカウトに説得力を持つ。自分の弱さを受け入れ、正直に神に向かって心を開き、その慈しみに浸ることで使命を果たす勇気が与えられるのだと強調されました。特に信者でないリーダーに対して信者が教理を教え込むのでなく、自身も悩み受け入れらないことを共にする気持ちで接し、本人の気づきにつながることを大切にし、祈りを共にできれば素晴らしいと話されました。そして最後に、祈りは言葉を暗記して一緒に口ずさむというだけでなくて、今の心を神に捧げること、交わりの中に共にいることを示せればよく、かっこよく祈ろうとしないことだとリーダーを勇気づけられました。

午後は、カトリック団にふさわしいプログラム実例を各団が持寄り、情報交換しました。参加したリーダーからは「講話の切り口が今までと違いよかった」「いつも何を一番に考えたらよいか確認できた」「自分の言葉でキリストの価値観をスカウトに伝えることが大事」「かっこつけなくていいと気づいた」との声がありました。スカウトリーダーにとどまらず、キリスト者として葛藤を生きながら、人生をキリストの価値観・生き方にすりあわせていく大切さを改めて確認した一日でした。


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「カンボジア福祉基金藤沢」から
応援する会事務局 小藤

「カンボジア福祉基金藤沢」の支援活動も今年で9年目を迎えました。昨年は教会バザーの収益の中から15万円をカンボジア福祉基金藤沢の支援に当てていただき、心から感謝いたします。このほか「応援する会」、「そばの会」の方々からの継続的な支援など、皆様のご協力のお陰で、2009年1年間で50万円を日本カトリック宣教者会(JLMM)を通じ、カンボジア、コンポンルアン水上村の活動支援のために寄付することができました。本当にありがとうございました。水上村には6,000人ほどの人々が生活していますが、そのうち7割は湖での漁で生計を立てているベトナム人です。

JLMMの現地担当者、高橋真也氏はカトリック教会(水上)をベースに、貧困に苦しんでいる水上村のベトナム人を様々な面から支援しています。主な支援活動は水浴びプログラム(きれいな水を使って子供たちの体を洗う)、病人支援(貧しさゆえに病気を治療できない人の病院への搬送)、浄水プログラム(湖の水をろ過し、浄水の提供)、栄養改善指導、識字教育(教会に併設された教室でベトナム人の子供たちにカンボジア語を教え、公立の学校へ行けるように支援)、母子保健プログラム(妊婦、生後間もない乳幼児の衛生・健康管理)などです。

JLMMからの報告によりますと2009年はこれらの活動に約6,900米ドルの費用が支出され、そのうち9割の6,200ドルがカンボジア福祉基金藤沢で賄われました(残り1割は他の教会からの支援)。2009年末時点で基金残は約37,400ドルとなっており、今年も基金の運用益(利息)と日本からの継続的な支援資金を併せて活動していくとのことです。これからも引き続きご協力よろしくお願いいたします。


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青年会スキー合宿
相葉

青年会ではこの冬、2月13日から14日まで一泊二日でスキー合宿を行いました。新潟県の妙高高原赤倉温泉スキー場のすぐそばに位置する、フランシスコ会所有の赤倉山荘を宿としましたが、部屋も広く、温泉も備えられており、快適に過ごすことが出来ました。

今回は、初めてのボーイスカウトと青年会の合同合宿ということで、「どうなるんだろう」と想像ができなかったのですが、予想以上に楽しむことができました。高校生から社会人までと年齢がバラバラだったのですが、みんなそんなことを忘れてしまうくらい、一緒になってふざけたり、みんなで夕食の準備をしたり、話をしたりして過ごしました。二日間とも天候に恵まれ、思い切りスキーやスノーボードを楽しむことができ、本当によかったと思います。また来年も企画したいと思います☆



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がりらや便り

桜のつぼみもまだ固い今年の四旬節をいかがお過ごしですか。新着の本とともに、がりらやではイースターに向けて、みことば入りのかわいいイースターエッグが簡単にできるイースターエッグラップ(¥399)、色とりどりのイースターカードが入荷しております。


「自由人イエス〜もう一つのキリスト論〜」
クリスチャン・デュコック著 竹下節子訳  ドン・ボスコ社   1,890円

イエスが同時代人からどう見なされていたのか、イエス自身は自分をどう見ていたのか、彼の断罪の意味はなんだったのか、そして、どのようにイエスは「赦し」によって憎悪を克服したかを明かし、イエス・キリストにおける神の啓示まで歴史的に要約しつつ、段階を追って解き明かしていく躍動的なキリスト論です


「シスターからのメール便」
大瀧 玲子著  聖パウロ女子修道会  1,365円

一人でも多くの人に「福音のこころ」を伝えたいと、修道院の門のそばに月に一度ずつ置かれた手作りのパンフレットが一冊の本になりました。心温まるシスターからの便りです


「日本人にもわかるキリスト教の人生訓」
岩村 信二著 教文社   1,470円

「汝の敵を愛せ」「狭き門より入れ」等々お馴染のものからキリスト教の本質に触れるものまで、「日本語化したキリスト教用語」に続き日本基督教団大森めぐみ教会の牧師が一味ちがった人生訓の解説をします


「HARMONY」THE PRIESTS
輸入盤CD     2,405円

ローマ・カトリック教会の現役神父3人によるコーラスグループ「ザ・プリースツ」。全世界で150万枚以上のセールスを記録したデビュー作に続くセカンドアルバム。「Amazing Grace」「Ave Verum Corpus」等が収録されています



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Q & A

★「十字架の道行」について教えてください。

☆「十字架の道行」はイエス・キリストの受難をしのび、黙想する信心です。

すでにキリスト教初期にはエルサレムで、キリストが受難の際にたどった道の要所要所に石標や小聖堂が置かれ、巡礼者がそれを訪問する習慣がありました。その後14世紀頃から、ピラトの裁判の場からキリストの埋葬の地までの間を14の「留」に分け、その一つひとつについて黙想しつつ歩む信心が拡がりました。一説にはアッシジの聖フランシスコ(1181〜1226)が始めた祈りだとのことですが、西方ではこの模倣形態として出発点と終着点のみを規定し、その間は自由に区分する方法をとったようです。留の数が最終的に14として定着するのは16世紀からで、18世紀になってこの「十字架の道行」の祈りは贖宥(信徒が果たすべき罪の償いを免除すること)を得られる信心業として全世界に普及しました。

祈りのテキストは日本語だけでもカトリック中央協議会や幾つかの修道会のものなど複数あり、内容にもかなりの異同があります。だだ、基本的にイエスの受難を14の場面で構成していることは変わりません。キリストの復活を含めて15留を設ける場合もあります。

教会の土地が広ければ裏山や庭に留を設けますが、日本では殆ど聖堂内部の壁面に捕縛から埋葬までの受難14場面の聖画像が掲げてあります。当教会のそれは一見木彫りに見えますが、極めて珍しい陶板です。絵画と違い素朴に表現されていて、それだけに黙想の幅が拡がるように思えます。献堂当初からあるようですが、設置の経緯をご存じの方は今のところ見当たりません。関西の教会で同じものを見た方もあるとのことですので数組作られたのでしょうか。どなたが、どこに収められたのかその由来に興味がわきます。

「十字架の道行」は特に四旬節の毎週金曜日に行われるのが一般的です。当教会では、「四旬節中金曜日午前9:00ミサ後と午後7:00より」と案内されています。



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小グループ活動紹介 「エルダーズの会」

エルダーズのことは、八角形ニュースで何回かご報告させて頂きましたが、10数年前、自由にどんなことでも楽しく語り合える場が欲しい、ということで神父様に「エルダーズの会」という名前を付けて頂き発足させました。それ以来、毎週月曜日10時より204号室で楽しい有意義なわかち合いを行っております。緑茶にコーヒー、あまり銘菓とはいえませんが、私は大満足しておいしく頂いております。

窓から見える教会の風景…季節折々の楽しみ方がございます。年一度の「巡礼と温泉を楽しむ旅」も神父様にご同行願い、もう何回重ねたでしょうか。男性方との政治談議、女性達には又その時々に相応しい話題、とにかく神様がいつも一緒にいてくださる幸せを味わいながら、週に一度出会う仲間達は年にも負けず、皆、明るく張り切っております。どなたでもいらして下さいませ。一番お気に入りのお席を空けて、お待ち申し上げております。年に何回かの食事会、巡礼の旅など、行事あるごとに支えてくださる応援団の方々、エルダーズの方々が豊かに会を重ねられますのも多くの方々の応援あってのこと、励ましの声をかけてくださるからだと思っております。これからもお恵みと導きの中でより豊かな楽しい会でありますように願いつつ、引き続き宜しくお願い申し上げます。

追伸 私こと八木京子(大庭)、昨年来より新年にかけて声が全く出なくなりました。それを知った事務局の川辺さん「え?八木さんの声が出ない?エルダーズの人達が一番喜ぶんじゃない…」といわれました。何を意味しているのかしら?皆様、ご想像くださいませ。エルダーズの会って、そんな一面もあるのです。


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秘跡について考える その4 入信の秘跡1―洗礼の秘跡の恵みとしるし(1)
横浜教区助祭 宮内

今回から、入信の秘跡について考えていきます。入信の秘跡とは、洗礼、堅信、聖体の三秘跡のことです。これらの秘跡はどれも重要であり、それぞれの意義全体を簡潔に説明するのはとても難しいことです。ですから、いくつかの大切なポイントを指摘することにしたいと思います。

まず洗礼について、実際の洗礼式の場面を思い起こしながら考えていきましょう。洗礼式の中で最も大切な部分は、秘跡の執行者(通常は司祭)が「わたしは父と子と聖霊のみ名によって、あなたに洗礼を授けます」と唱えながら、洗礼志願者の額に三度水を注ぐ場面です。実は、このときの言葉としるしが、洗礼の意義と、洗礼によって与えられる恵みをよく表しています。
「わたしは父と子と聖霊のみ名によって、あなたに洗礼を授けます」という言葉は、聖書(マタイ28:19)から取られたものです。「み名によって」という節について考えてみますと、ギリシア語原文のニュアンスでは、「名」という語はそのものの本性を表し、「み名によって」という節は「み名に入れる」、すなわちその名の方の本性(いのち)にあずからせるという意味になります。つまり「わたしは父と子と聖霊のみ名によって、あなたに洗礼を授けます」という言葉は、洗礼が三位一体の神の本性(いのち)にあずからせる恵みを与えるものであることを示しています。

また、洗礼式におけるしるしである「水」には主に二つの意味があります。一つ目は「死」です。ノアの洪水物語では、洪水によって、箱舟に入らなかった動物はすべて滅ぼされました。また、出エジプトのときにはイスラエルの人々を追撃していたエジプト軍は紅海で溺死しました。そして、二つ目は「生」です。水はすべての生命を生み出し、育むものだからです。このように「水」は、一見相反するように見える二つの意味をもっています。このことから、「水」は「過越の神秘」、すなわちイエス・キリストの死と復活を表すシンボルでもあるのです。ですから洗礼を受ける人は、イエス・キリストの死と復活にあずかる者とされるのです。

以上のことから、洗礼の恵みの根本は「イエス・キリストの死と復活にあずからせること」によって「神の本性(いのち)にあずからせること」、つまり神とともに永遠に生きることであると言えます。洗礼によってもたらされる「死」と「生(いのち)」という恵みを、「罪のゆるし」と「新しい誕生」という言葉で表現することもあります。洗礼によってすべての罪はゆるされます。洗礼によって罪がゆるされても、罪の結果や罪に対する責任、あるいは罪への傾きといったものは残りますが、洗礼の恵みは、それらを引き受けながらキリストに従って歩んでいくための力を与えてくれます。「新しい誕生」とは、洗礼を受けた人が神のいのちを生きるものとされることを意味します。すなわち、洗礼によってその人は神の子とされ、キリストと結ばれ、聖霊の賜物を受けて、新しく生まれるのです。

次回は、まず洗礼の秘跡をもう少し扱い、その後で堅信の秘跡について考えたいと思います。



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